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竹田恒泰 『日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか』

  1. 2011/08/10(水) 01:44:36|
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日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか

 久しぶりの本の紹介ですね。








 
ここしばらく、先般このブログ上でもご紹介したマンガ『風雲児たち』の
読み返しにハマっております。

あたしはこのマンガを読んだことで、
江戸時代のさまざまな人物・物事の捉え方が大きくガラリと変わったのですが
 (たとえば、ワイロ政治の権化のように言われる田沼意次の本当の姿とか、
  徳川御三家の一つなのに尊皇攘夷を強烈に推進して、実は徳川幕府終焉の
  呼び水を撒くことになってしまった天下の副将軍・水戸家とか、
  後世に名を知られていないけど実はスーパーマンの江川太郎左衛門とか、
  外様大名ながらすべてにおいて卓越した先見性で日本の将来を見据え、
  道半ばに倒れながらも幕末に大きな足跡を残し、
  今でも鹿児島県民からの絶大な人気を集める薩摩藩主・島津斉彬とか、
  同じく外様・長州藩から多くの巨星を輩出した松下村塾・吉田松陰とか、
  ああもう数え上げたら切りがありませんほんまに)
一度はノンストップぶっ通して読み切ったものの(まだ完結はしてませんよ)、
今度は出てくる人物や出来事のことをネットで調べたりしながら
改めて時間をかけてじっくり読んでみようなんてことを思い立ってしまい、
始めてみると、、、これがまた面白い面白い。
もう病み付きです。

そんなこんなで、ものすごい時間をかけてマンガ読んでます。
まだ継続中。。



そんな中、しばらく普通の書籍は読んでいなかったのですが
たまたま出張に持っていった巻を読みきって手持ち無沙汰だったところに
ふと空港で売れ筋ランキングの上位に置かれていたので
手に取ってみた一冊が、これです。

内容を要約しますと、

『日本はみんなが思っているよりも
 世界中の人たちに認められ、また有り難がられているのです。
 そんな日本の良いトコロはたくさんありますが、
 突き詰めれば結局、天皇陛下のおかげなのです』

という感じでしょうか。

正直、かなり偏っている印象を受けました。

序章から第四章くらいまでは、
部分的に「これ、ホンマか?」というギモンな箇所はいくつかあるものの
日本の文化や日本人の態度が本当に多くの国で高く評価され好まれている事実や、
歴史の中における海外での利他行動の数々、
「いただきます」や「もったいない」の理念のあり方と美しさ、
「和」を最も貴ぶ日本人の心の在り様と世界に通じる素晴らしさなど、
良いことがたくさん書かれていると思います。

ただ、第五章くらいから以降になると、、、それはそれはもう
「天皇がおわしましたからこそ、日本は国体を保ってきたのです!!!!!」
という考え方をさまざまな事例のオンパレードで押し付けてきます。

そして残念ながら、あまりにも押し付けがまし過ぎるからかどうかはわかりませんが
冒頭に改めて紹介した『風雲児たち』のように

「天皇ってやっぱり大事で、そしてこんなに面白いんだ。
 これは目から鱗だな。
 もう少し突っ込んで調べたりしてみようかな」

という気にさせるようなものでは全くなく、
多少強引な解釈でも「こうなんです!」と押し切ってくる感じがあって
はっきり言って最後の方はもう読むの面倒でした。



帯に「今だから子どもに読ませたい日本論」みたいな事が書いてあったと思うんですが、
あたしは子どもにも大人にもこの本はおすすめしません。
『風雲児たち』の方がよっぽどためになります。



ところで、筆者の方、皇室系の方だったんですね。納得です。

そして、あたしと同い年(昭和50年生まれ)!

あたしらの世代は、親も戦後世代ばっかりですから
あまり天皇が生活に密接に関係している時代を知らないですし、
そのせいかどうしても天皇や国体論については観念的なアプローチになりやすい気がします。
(自分も大学の卒論で天皇制を扱ったので、特にそう思います)

今の時代を生きる自分たちは、当たり前ですが過去の時代を体験できないわけですから、
これははっきり言って仕方がない、そういうもんだと思うんですね。

ただ、その上でこういうことを書いて本にして世に出すのであれば、
自分がたくさん本を読んで話を聞いて勉強する必要があることはもちろんですが、
読み手(それが自分よりもさらに若い世代である場合は特に!)に対しても、
ある程度の警戒感が必要なんじゃないかと思います。

どういうことかというと、

「俺の言っていることをただただ鵜呑み丸呑みにしてちゃあいけないよ。
 ちゃんと分かるには、しっかり歴史を勉強しなきゃダメだよ。
 こういうことは、実際に体験してない俺らにはわからないことが多いんだ。
 俺だって一生懸命勉強して、ここまで言えるようになったんだよ。
 それでも、他の人と意見がぶつかって困る時だってあるわけさ。
 だから、ちゃんと勉強しないと、あんた間違っちゃうよ。
 気をつけなされ」

といった、忠告というか、含みのようなものを
多少持たせていなければいけないんじゃないかと思うんですね。

この本にはあまりそれがなくて、
とてもあっけらかんと、とてもまっすぐに、日本を、天皇を語ります。
ともすれば、少し危険なくらいに。。。

そうやって考えてしまうと、
自分らの世代が天皇や日本文化の根元の部分について深い次元で語るのは、
やっぱりまだ若すぎてちょっと無理なのかも知れませんね。。。

もちろん、めちゃくちゃ勉強している同世代の方もおられると思うのですが、
こういう本がポンと出て売れてしまうところに、
同じ世代としてはちょっと申し訳ないような、あるいは情けないような、
でもどこかで「まあこんなもんかなあ」と思ってしまうような、
そんななんだかやけに複雑な気分になってしまう一冊でございました。



再度言いますが、特に前半、ところどころ良いこと書いてます。
それだけに惜しいですね。。。

★★☆☆☆。
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